本日は「尿タンパク/クレアチニン比(UPC)」についてお話しします
高齢の猫ちゃんの多くが慢性腎不全になります。
10歳前後では約10%、15歳以上では30%の猫が慢性腎不全になっています。
慢性腎不全は無治療の場合と早期発見治療した場合では余命は2倍以上違うと言われています。
では、早期発見にはどうしたら良いか?
慢性腎不全の早期発見には血液検査よりも尿検査が優れています。
腎臓が悪くなると尿比重が低下し、尿中にタンパクが漏れ出てきます。
タンパク尿は腎不全の指標になるのですが、一般に行われている試験紙を用いた検査では尿比重が低下すると検出しづらくなります。
尿タンパク/クレアチニン比(UPC)はこのような場合のタンパク尿の検出をして、猫の慢性腎不全の早期発見に役立ち、腎機能の評価を行なうことができます。
尿を外部の検査機関に出して測定します。
犬も測定できます