今日は避妊手術時にマイクロチップの埋め込みを行いました。
よほど暴れる子でもない限り無麻酔で入れられるのですが、せっかく麻酔をかけるならということで一緒に行いました。
マイクロチップは以前にも紹介させていただきましたが、入れていない子の方が多いので紹介したいと思います。
マイクロチップはメーカーにより多少の差はありますが、直径約2mm、全長11~13mmの円筒形で、表面は生体適合ガラスで覆われています。内部はICおよび電磁コイルで構成され、ICはISO規格により規格化された15ケタの数字が標識されていて、この数字は世界に一つしかありません。国内で販売されているマイクロチップはすべてISO規格です。
インジェクターというもので左右の肩甲骨の間に埋め込みます。インジェクターはちょっと太い注射器みたいなもので、針の穴の中にマイクロチップが入っています。

マイクロチップ本体には飼主さんの名前や住所、電話番号などの情報が入っていないため、埋め込み後に登録手続きを行います。登録情報に変更があった時は、その都度手続きが必要です。
マイクロチップのデータを読み取るのには、読み取り機(リーダー)を使用します。
リーダーから電波を発信して、電磁誘導によってマイクロチップ内のコイルに電力を発生させ、これによりICチップが起動し、15ケタの数字のデーター電波を発信する仕組みとなっています。このため、マイクロチップ本体には電池が不要であり、半永久的な使用が可能です。

身元不明のわんちゃんやねこちゃんがいたら、マイクロチップ内の情報を読み取り機で読み、情報が読み取れたら、データベースにアクセスして飼主さんをみつけます。
迷子札とはちがいとれてしまうことがないので、迷子の際はたいへん役に立つと思います。いかがでしょうか?