先日、猫の変形性関節症(OA)の治療薬「ソレンシア」のお話をさせていただきましたが、
犬の変形性関節症の治療薬「リブレラ」も同時に国内製造販売承認を取得されました。
これまでも、犬の変形性関節症の治療薬は多数販売されていますが、
モノクローナル抗体による治療薬の発売は世界初になります。
猫用の「ソレンシア」と効く仕組みは同じです。
「リブレラ」の有効成分ベジンベトマブは慢性疼痛に関与するNGF(神経成長因子)と結合するモノクローナル抗体で、痛みのシグナル伝達を抑制します。
モノクローナル抗体というのは特定の目印だけに結合して、やっつけることができるものです。
つまりこの場合はNGFを特異的に無効化することができるので、肝臓や腎臓、胃腸への副作用が極めて少なくなります。
また月に1回の注射ですので、家での投薬の必要はありません。
まもなく発売されると思います。