猫って関節炎が多いって知っていますか?
人と同じように加齢と共に関節炎の発症が多くなり、
7歳で約70%、12歳で約90%の猫が変形性関節症(OA)になります。
これほどたくさんの猫が関節炎になるのですが、
飼い主さんが気づいていないことが結構多いです。
「なんとなく最近動きが鈍くなってきた」
「爪が丸く太くなってきた」
なんてことありませんか?
これじつは、関節炎の痛みによって動きが鈍いとか、爪とぎをしないってことの可能性が高いのです。
実際、変形性関節症と診断されても
投薬が大変だったり、薬の副作用が気になったり・・・
そんな関節炎をかかえる猫ちゃん達に朗報です!
2022年7月19日、猫の変形性関節症に伴う疼痛の緩和を目的とする
ゾエティス・ジャパンの新薬「ソレンシア」が国内製造販売承認を取得しました。
「ソレンシア」の有効成分フルネベトマブは
慢性疼痛に関与するNGF(神経成長因子)のモノクローナル抗体というもので、
NGFに結合し、痛みの伝達を妨げることにより関節の痛みを緩和します。
月に1回の注射なので、毎日の投薬が必要なく、
しかも、腎臓、肝臓、胃腸の負担が少ない薬です。
まもなく発売されそうです。