あやい動物日記

2012.10.25更新

第三眼瞼腺逸脱、よく「チェリーアイ」と言われているものです。



わんちゃん、ねこちゃんの目頭には上下のまぶたの他に、瞬膜あるいは第三眼瞼といわれる人にはない3番目のまぶたがあります。

瞬膜は角膜の保護や涙の移動に役立っています。

瞬膜の裏には第三眼瞼腺(瞬膜腺)があり、瞬膜腺は涙を作っています。

この第三眼瞼腺が瞬膜の裏から飛び出した状態は、サクランボのような外観から「チェリーアイ」と呼ばれます。

これは第三眼瞼腺を固定している結合組織が弱くなりおきますが、多くは遺伝性でビーグルやアメリカン・コッカー・スパニエル、ブルドックなどの若齢犬によくみられます。

その他にも外傷や腫瘍が原因で発症することもあります。

飛び出した第三眼瞼腺は刺激にさらされて、赤くはれ上がり、わんちゃんやねこちゃんは気にするようになります。

治療は飛び出した第三眼瞼腺を元に戻し、抗炎症薬の点眼などを行いますが、再発をくり返す場合は外科手術を行います。

外科手術は飛び出した第三眼瞼を元の位置に戻して、縫合して固定するのが基本です。

これは飛び出した第三眼瞼を切除してしまうと、将来ドライアイになる可能性が高くなるからです。

投稿者: あやい動物病院

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