中高齢の猫ちゃんに多い慢性腎臓病
詳しい病態はあちこちに
書いてあると思いますので
早期発見をするにはどうしたら良いか?
お話したいと思います。
症状が進んでくると
食欲低下や嘔吐、脱水、貧血などが
みられるのですが
お家での早期発見のポイントは
・水を飲む量が増える
・尿の量が増える
この2点を特に気をつけて
このような症状があれば受診してください。
できれば病院で定期的健診を受けることもお勧めします。
慢性腎臓病の診断は
血液検査、尿検査、超音波検査などを
組み合わせて行いますが
一般的によく行われる血液検査項目の
クレアチニンは腎臓の約75%が破壊
されなければわかりません。
慢性腎臓病の初期には
尿比重の低下(おしっこがうすい)や
尿タンパクが出ること多いので
血液検査だけではなく
できれば尿検査も受けてください。
尿の採取が難しい子は
血液検査でSDMAという項目を
追加することをお勧めします。
SDMAは腎臓が40%破壊されると上昇するため
猫ではクレアチニンより
平均17ヶ月早く発見できる可能性があります。
超音波検査では慢性腎臓病以外に
腎機能を低下させる病気(腫瘍や結石など)が
ないか確認します。
まとめ
お家では多飲多尿に気をつけて
定期的に病院で血液検査と
できれば尿検査もしましょう。
そして、あやしい所見があれば
超音波検査もしましょう。
早期発見により腎臓病の進行を防ぎましょう。